中国輸入せどりについて気になっている方の中には、
- 「中国せどりって本当に稼げるのだろうか?」
- 「注意点やデメリットってなんだろう」
- 「失敗例を知った上で成功するためのコツについて知りたい」
という方も多いのではないでしょうか?
中国せどりは、少ない資金からパソコンひとつで始められる手軽な事業ですが、継続的に利益を出し続けるのは難しく、粗悪品や偽物を購入してしまうリスク、発送までに時間がかかってしまう可能性についても想定しなければなりません。
この記事では、中国せどりの特徴やデメリット・メリット、教訓から学ぶコツ、よくある質問について解説します。中国せどりの特徴や具体的なデメリット・メリットを知って、成功するための道筋を明確にしてから、副業として挑戦してみましょう。
中国せどりとは?3つの特徴
中国せどりには、一体どんな特徴があるのでしょうか?この章では、以下の3点について紹介します。
- 中国から輸入して日本で転売すること
- 安く強いられて利益が出やすい
- 利益ができるまではけっこう大変
中国せどりの概要や仕組み、利益が出るまでの大変さについて知って、中国せどりの概要を理解しましょう。
中国から輸入して日本で転売すること
中国せどりとは、中国から輸入した安い商品を、日本のマーケットで転売して利益を得ることです。日本国内で仕入れ・転売を行う場合は「せどり」、中国から仕入れて転売する場合は「中国せどり」などと区別されますが、利益を生む基本的な仕組みは同じです。
ネットショップ・仲介業者を通すことで、パソコンやスマホひとつで手軽に輸入から商品の保管、販売までを一括して行えるのが中国せどりの特徴。売れる商品を安く仕入れて、日本のマーケットで売買差益を得られる販売戦略を立てる必要があります。
安く仕入れられて利益がでやすい
中国せどりが有名になった背景には、利益率が高くなりやすい点があります。詳しい情報に関してはメリットの部分で説明しますが、中国で大量生産された商品を大量のロット数で購入することで、さらに安い価格で輸入し、せどりで利益を出しやすいのが特徴です。
少ない資金からでも始められるので、ゼロからの副業としてもおすすめですね。
利益が出るまではけっこう大変
中国せどりは始めやすい事業ですが、継続的に稼いでいくのは大変です。日常的なリサーチや仕入れ、在庫管理、販売管理を継続していく必要があります。
また、中国せどりを本格的に大きくしていくためには、各種のツールや人件費、保管所を活用するための費用が求められ、ある程度の規模の資金が必要になっていく点にも注意しておきたいところです。正しい方向性で、継続した事業努力をしなければならない点が、中国せどりの特徴だといえます。
中国輸入せどりはこれに注意!3つのデメリット
中国せどりを実際に始めてみようと考えている方の大きな悩みは、「中国せどりには一体どのようなデメリットがあるのかわからない」というものではないでしょうか?
この章では、以下の点について詳しく紹介します。
- 納品までに時間がかかるケースがある
- 粗悪品や偽物を買ってしまうことも
- 春節な仕入れできない時期もある
中国せどりは想定よりも輸入や発送に時間がかかってしまうケースや、粗悪品や偽物を買わされてしまうなどのリスクがある点にも注意しておかなければなりません。
デメリット1.納品までに時間がかかるケースがある
中国せどりは、中国から商品を輸入するプロセスが求められます。輸入時に中国で連休や祝日だった場合に予定通りに輸入できなかったり、検品や税関でトラブルがあって予定通りに商品を受け取れなかったりするリスクも十分に考えられるでしょう。
中国せどりをする際には、納期予定までに商品が納品されないケースも十分あることを念頭におきながら、ビジネスの計画を立てておくことが大切です。
デメリット2.粗悪品や偽物を買ってしまうことも
中国せどりの大きなデメリットは、意図せずに粗悪品や偽物を買わされてしまう可能性があることでしょう。中国のマーケットでは、商品を安く購入できる分、粗悪品を正規品として売っている販売業者も珍しくありません。
中国せどりで日本人に発送しようと考えていた商品が、実際に中国から届いた実物を見たらすぐに壊れてしまうような粗悪品だと、うかつに販売はできないでしょう。
せどりの商品として扱えない粗悪品や偽物かどうかをサイト内の商品説明欄で確認し、同一・類似商品と比較することで、粗悪品や偽物を買わないよう注意することが重要です。
デメリット3.春節など仕入れできない時期もある
中国輸入せどりで注意すべき点は、中国の旧正月にあたる春節や国慶節などの大型連休には、多くの仕入れ店舗や運送業者が休業してしまい、輸入できないケースがあること。国は7日間の休みと定めていますが、7日以上も休業する事業所も少なくありません。
大型連休の前後は商品が届くまでにかなりの時間を要することを想定して、大型連休の前にあらかじめ多めのロット数で発注しておくことが大切です。
ちなみに、普通の休日や祝日に店舗が休業してしまうケースもあるので、利用する店舗の休業予定についても、事前に確認しておくのがいいでしょう。
中国輸入せどりを行うべき6つのメリット
中国輸入せどりを行う際のデメリットについて見てきましたが、中国せどりにはメリットも多くあります。具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。
- 利益率が高い商品が多い
- 資金が少ない状態からスタートできる
- 同じ商品を繰り返し仕入れできる
- オリジナル商品(ODM)を作れる
- 商品のバリエーションが豊富!
- 完全在宅で作業できる
この章では、これらのメリットについて見ていきましょう。
メリット1.利益率が高い商品が多い
中国せどりの大きなメリットは、中国と日本の価格差を利用して、圧倒的に利益率が高い商品を仕入れられる点です。
たとえば、国内のせどり副業で人気を博している「Amazonせどり」でも、利益率が10%〜20%とも言われています。しかし、中国せどりならマーケットで30%以上の利益を見込める商品が見つかることもしばしば。
日本よりも原材料や製造コストが安く、商品の値段が安い中国。同じせどりをするにしても、国内せどりと比較して2倍〜3倍の利益を得られる可能性があるのは魅力的です。
メリット2.資金が少ない状態からスタートできる
何らかの事業をはじめようとする際に、どれくらいの資金からスタートできるのかは重要な判断基準の一つだといえます。中国せどりは完全在宅で少ない資金ではじめられるのが特徴。具体的には、10万円程度の資金でも気軽に事業をスタートできるのが魅力です。
ただし、事業で大きく儲けていくためには、10万円以上のまとまった資金を準備し、より大規模な事業として展開していくことも念頭に置く必要があります。最初に事業をはじめる上での資金面のハードルが低いのは、大きなメリットだと言えるでしょう。
メリット3.同じ商品を繰り返し仕入れできる
中国せどりの魅力は、一度輸入した商品で売れ行きがいい商品などは、繰り返し(リピート)注文しやすい点です。中国の販売店は大量生産に対応している場所も多く、工場などと交渉することで、同一商品を大量にリピート注文できます。
日本でせどりを行う場合は、同じ商品を大量に注文することが難しいケースも。コロナ禍におけるマスク買い占めやチケット転売などで、よくないイメージが定着していることも、大量のリピート注文をしにくくなっている一因として考えられます。
メリット4.オリジナル商品(ODM)を作れる
中国せどりのメリットの一つに、業者に依頼してオリジナル商品(ODM)を安価に作れるという点が挙げられます。せどりは、競合他社に価格・付加価値などの魅力で負けると、なかなか売れない点がリスクです。
しかし、中国せどりでODMをして、自分だけの商品を考案し、大量生産して国内のマーケットで販売すれば、競合のいない商品で販売利益を総取りできるのが魅力です。
ただし、まとまった数の発注が必要になるので、ある程度せどりや他の事業で資金がたまってきた段階でチャレンジするべき中国せどりのテクニックだといえます。
メリット5.商品のバリエーションが豊富!
中国せどりのメリットは、豊富なバリエーションから売れる商品を探せるので、競合他社が少なく、利益率の高い商品を見つけて、せどりを行うことも可能な点です。
国内せどりは事業として、副業として人気が高まっているので、国内のマーケットでせどりを行っても、競合他社に埋もれてしまう可能性も否定できません。
しかし、中国せどりであれば参入している人は比較的少なく、世界の工場とも呼ばれる中国の広大なマーケットから、売れる商品を探せるのがメリットです。
メリット6.完全在宅で作業できる
中国せどりのメリットは、インターネットさえ使える環境がそろっていれば、家から出ずとも完全在宅で作業が完結する点です。24時間体制でせどりの商品リサーチや売れ行きの確認、顧客対応ができるので、本業がある方の副業としても人気を博しています。
中国せどりで必要な販売店や税関とのやり取りに関しても、代理業者と契約すれば、中国語を使うことなく、実際にどこかに出向く必要もなくせどりの作業が完結します。
空いている時間に完全在宅で稼げる副業を探している方におすすめです。
中国輸入せどりは儲からない?よくある5つの失敗
中国せどり正しいやり方を継続していれば、大きな利益も見込めますが、事業で失敗してしまうケースもいくつかあります。この章では、以下の失敗例を紹介します。
- 競合が多い商品を大量に仕入れた
- 利益計算に失敗してしまう
- 不良品を仕入れてしまう
- 違法な商品を仕入れてしまう
- 関税の支払いが高額になることも
それぞれの失敗例から、共通点や成功するためにおさえておきたいポイントを確認して、中国せどりで失敗しないための教訓にしてみましょう。
競合が多い商品を大量に仕入れた
中国せどりでよく失敗してしまうケースとしては、競合が多い商品で、簡単に誰でも見つけて仕入れられる商品を大量に仕入れてしまう場合が挙げられます。
中国せどりをする際は、一般に知られている販売ルートで共通のツールを活用しながら、商品を見つけていくケースも多く、他の方と仕入れる商品が被ることもあります。
競合が多い商品は、仕入れ時点で売れている商品であっても、マーケットで供給過多になってしまい、売れ筋商品ではなくなってしまうケースも。大量に商品を仕入れてしまったら、売れない在庫を大量に抱えてしまうのがよくある失敗例です。
中国せどりで大量に仕入れる際には、競合他社と商品のバリエーションが被っていないかよく確認してから、仕入れる商品を決めるべきでしょう。
利益計算に失敗してしまう
中国せどりでは、全体を通しての利益計算に失敗してしまい、最終的には赤字になってしまうことも。代理店に支払うコストや関税、販売手数料など、売買差益がいくらになるかだけでなく、全体を通したコストが利益を上回ることがないかチェックすべきです。
また、短期的な利益に一喜一憂することなく、中長期のスパンで継続的な利益を出せる商品のリサーチや仕入れを実行していくことが大切だといえるでしょう。
不良品を仕入れてしまう
中国せどりのメリットは原価の安さですが、偽物や不良品を仕入れてしまうことも。中国せどりはスマホやパソコンでリサーチして仕入れる商品を探す訳ですが、本当に自分が仕入れたい商品かどうかは、商品画像では判断できない場合もあります。
信頼できる販売店が見つかっていない段階では、大量仕入れは避けるようにして、品質の悪い商品を抱えて、せどりをうまく実行できない状況におちいらないようにしましょう。
違法な商品を仕入れてしまう
中国せどりで注意すべきは、商品の一部に日本での販売に許可が必要、もしくは販売が禁止されている商品がある点です。具体的には、以下の法律・マークに注意しましょう。
- 電気用品安全法(PSEマーク):条件を満たしたモバイルバッテリーのみ販売可
- 電波法(Bluetooth製品による):総務省に申請して技適マークを取得する必要
- 消費生活用製品安全法(PCEマーク):特定商品にPCEマークを義務化
PSEマークは、電気用品による事故の発生を防ぐために導入されました。モバイルバッテリーの販売には、PSEマークの取得が義務化されています。
また、日本国内で使用できるBluetooth商品には、技適マークの認定が求められています。技適マークのないBluetooth商品を日本国内で接続すると違法です。
加えて、乳幼児用のベッドや登山用のロープ、ライターなど、商品の安全性が担保されていることが強く求められている特定の商品は、PCEマークの取得が義務化されています。
中国せどりに関連する以上の法律やマークをおさえて、問題なく国内で商品を販売できるように、仕入れを行う際には入念にチェックしておきましょう。
関税の支払いが高額になることも
中国せどりは中国側から輸入して税関を通る必要があるので、関税がかかります。また、関税の税率は、商品に使用されている素材によって変化する点に注意です。
この素材ごとの関税率について把握していないと、コスト計算がうまくできません。
関税率に関しては、事前に調べて、どの程度の関税になるのかを把握しておくことで、関税で利益がマイナスになってしまうリスクを最小化できるでしょう。
中国輸入せどりを成功させる3つのコツ
中国せどりを成功させるコツは、以下の3点にまとめられます。
- 優良商品が多いショップでリサーチする
- 最終的に利益が出る商品を仕入れる
- 仕入れた商品は入念に検品する
この章では、これらのコツについて具体的に見ていきましょう。
コツ1.優良商品が多いショップでリサーチする
中国せどりに活用されるショップには、以下のようなサービスがあります。
- アリババ:8億6,000万人が利用。卸売業者や工場から直接買い付けできる
- タオバオ:個人間(C to C)の商品売買。掘り出し物が見つかる可能性も
- 天猫(Tモール):法人のみが出品でき、粗悪品や偽物は排除されている
アリババは、とにかく安く大量に仕入れたい方におすすめです。卸売業者や工場が出品者なので、大量のロット数でせどりを行いたいという方にぴったりだといえるでしょう。
タオバオと天猫は、個人間の商品取引に特化したサービスです。アリババと比較するとお値打ち感は少ないですが、思いもよらない掘り出し物が見つかることも。
また、天猫は粗悪品や偽物を排除したサービスなので、できるだけ品質の高い商品を仕入れたいと考えている方におすすめです。
コツ2.最終的に利益が出る商品を仕入れる
中国せどりは売れる商品を見つけて、それを輸入し、商品が欲しい人に向けて販売することで利益を得る事業です。商品自体に高い利益率が見込まれる商品だとしても、各種のコストを加味して、利益がマイナスになってしまう商品は仕入れるだけ損してしまいます。
最終的に利益がでる商品はどれかという視点で、仕入れを行っていくことが大切です。
コツ3.仕入れた商品は入念に検品する
中国せどりにおいて注意すべき点は、粗悪品や不良品が含まれている点です。中国せどりで仕入れる商品の約3割には、何らかの不良が見られるという情報もあります。不良品を販売してしまうと、日本で販売しているマーケットにおける信頼が失われてしまいます。
仕入れた商品は入念にチェックして、商品に欠陥を発見したら、発送せずに仕入れ先の販売業者や代理業者に連絡をして、今後同じミスがないように伝えるようにしましょう。
中国輸入せどりに関してよくある質問
中国せどりに関しては、以下の3つの質問がよく見受けられます。
- 儲かりやすい商品は?
- 中国語は必要なの?
- 副業でもはじめられる?
この章では、これらのよくある質問とその答えについて見ていきましょう。
儲かりやすい商品は?
中国せどりで成功するためには、売れる商品・利益率が高い商品をリサーチして仕入れる必要があります。儲かりやすいと言われる商品には、以下のようなものが挙げられます。
- ファッションアイテム:原価率が低く、儲かりやすい商品が多い
- 日用雑貨:アイテム数が多く、掘り出し物が見つかる可能性も
- スマホ・タブレット類:需要が大きく、上手くいけば大きな利益を見込める
- カー・バイク用品:商品点数が多く、一定以上の需要がある
- DIY用品:趣味として人気のDIYに使用する、割安の商品が人気
以上に挙げた商品は一例ですが、基本的なスタンスとして、需要が大きい点と利益率が高い商品ジャンルを見つけて、効率的なリサーチを行うのがおすすめです。
中国語は必要なの?
中国せどりにおいては、中国語は必須ではありません。日本語でコミュニケーションをとれる代理業者を活用すれば、販売業者とのやりとりを代行してくれます。
「中国語の知識がないから中国せどりに挑戦できずにいる」という方は、翻訳ツールや代理業者を有効活用して、中国せどりにチャレンジしてみましょう。
副業でもはじめられる?
中国せどりはインターネットとパソコン・スマホなどがあれば、手軽にはじめられる副業です。24時間いつでも作業できるので、本業がある方でもはじめやすいのが魅力です。
中国輸入せどりは手軽に始められて、利益率が高い副業!
中国せどりは、利益率の高さや競合の少なさ、リピート注文や自社商品(ODM)を作れる点がメリットです。また、完全在宅でもせどりを行える点が特徴だといえます。
その一方で、仕入れが遅れたり、粗悪品・偽物を買わされたりといったトラブルに遭ってしまうケースも考えられます。
日本で販売できる儲かりやすい商品を優良なショップで商品を仕入れて販売し、本業の合間の空いた時間を活用して、気軽に行える副業として大きな利益を目指しましょう。