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【権利者発の真贋調査】フリーダイヤルに隠された真実とは?

本記事は2021年1月にセラースケット会員様へ向けて公開した記事となります。 現在のAmazon仕様と当時の仕様で乖離がある場合がございますので予めご了承ください。

出品停止に!

MARCHWAY(マーチウェー)のアウトドア用バッグを出品していた会員様のもとに、Amazonから次のようなメールが届いた。偽造品の疑いがあるため、出品は一時的に停止。90日以内に【真贋証明】ができなければ、Amazonが在庫を破棄するという。

(実際にAmazonから届いたメール)

寧波市のアウトドアブランド

【MARCHWAY】は主に防水リュックやキャンプ用のチェアなどを製造している、アウトドアブランドだ。

・企業名:寧波艾徳嘉進出口有限公司

・住所:中国 浙江省 寧波市 江東区 海路1296-海名苑325

 
寧波艾徳嘉進出口有限公司という企業が製造をおこなっており、本社は中国の浙江省 寧波市(ニンポーシ)という町にあるようだった。
(寧波市の街並み・Wikipediaより)

上海の南にある寧波市は、昔から港町として栄えてきた歴史がある。おもに「プラスチック製品」をつくるメーカーが市内に集結していて、日本の住友重機械工業の工場もここ寧波市にある。商標権について調べてみたところ、日本と中国国内にて、2017年~2018年にかけて権利が取得されていた。(第6029258号)

責任者Alice氏に問いあわせたが…

AmazonにてMARCHWAYの商品を大々的に販売しているショップがMARCHWAY.JPだ。所在地が寧波市にあることから、【真贋にまつわる報告】をAmazonにおこなったメーカー本人である可能性もたかい。

ストアフロントに書いてあった電話番号をもとに、運営責任者【Alice氏】に取材を試みることにした。フリーダイヤル番号の横にはご丁寧に【日本語対応】と書かれている。

(メーカーと思われるストアフロント)

電話を掛けたのは全部で5回… そのうち4回は「ツー」という機械音で一方的に切れてしまった。くじけず5回目にかけたところ、電話がようやくつながった。ほっとしたところ、流暢なアナウンス音が聴こえてきた。

「はい。Amazonでございます。ご利用ありがとうございます。大変申し訳ありませんが、ただいまお客様のお問い合わせには対応できません」(店舗のフリーダイヤル)

あまりにもスムーズな応答だったため、間違えてAmazo本体のカスタマーセンターに電話したのかと疑った。念のためAmazonが公開している電話番号と照らし合わせてみたがまったく異なる番号だった。これは一体どういうことなのだろうか?

念のためこちらの番号を調べてみたところ、ネット上に気になるコメントを発見した。

(電話帳ナビより)

該当する電話番号に対する、一般の方の口コミがのっているのだが「Amazonで注文したが、2か月先まで商品が届かないとメールがきた。メール記載の電話番号に連絡したが、誰も出ないので非常に不安だ」や「怪しいと思いキャンセルしたら、この番号から電話がかかってきた。詐欺の業者では?」などの あまり良くない内容が多数を占めていた。

また「Amazonをなりすまして、電話をかけてくる」という気になる内容も含まれていた。不確かな情報のため、もちろんすべてを鵜呑みにはできないが、用心しておくに越したことは無いだろう

同じ電話番号の業者も発見⁉

また、さらに調べたところ【MARCHWAY.JP】と同じ電話番号をつかっている出品者が、Amazon内にもう1人いることがわかった。

ストアフロントは【LFOTPP】。ストア名と同じ【LFOTPP】という商品を販売している。所在地は広東省深圳市内にある。

(同じ番号を語る、別のストア)

【MARCHWAY.JP】と同じ番号を使っている可能性として次の点が考えられる。

①同じグループ企業である

②別企業だが同じ番号をシェアしている

念のため0120の番号を管轄している【NTTコミュニケーションズ】に問いあわせをおこなってみた。

「弊社の規則では、フリーダイヤル番号の譲渡は、原則として禁止させていただいております。また個別の事情に関しては、お答えすることはできません。ご容赦ください」(NTTの担当者)

同じ電話番号をまったく異なる事業者同士がシェアすることは、やはり禁じられているようだった。規約通りに使用しているなら、【MARCHWAY.JP】と【LFOTPP】がグループ企業である可能性もあるだろう。

念のため【LFOTPP】について調べてみたところ、商標権は日本にて取得済み。取得企業は深セン立凡貿易有限公司という別会社だった。ただ商標権の取得時期が、MARCHWAYと同じ2017年度。これはたまたまの偶然なのだろうか?

我々は今後も情報収集を行いつつ本件について、しっかり動向を注目していきたい。

危険商品を、改めておさらい!

今回の真贋調査は【権利者のAmazonへの告発】 によって始まっている。そのため、グループ企業の商品を出品すると、同じように【真贋調査】に発展してしまうリスクも多分にある。

危険な【MARCHWAY】と類似が疑われる【LFOTPP】の商品について、もう1度チェックしていきたい。仕入れなどの参考にして頂けたら幸いだ。

①【MARCHWAY】の防水バッグ

ASIN:B0799RWVFN

【MARCHWAY】のアウトドアチェア

ASIN:B07K1SV5WY

③【LFOTPP】の液晶フィルム(★関連が疑われるブランド)

ASIN:B09HZ8B19Q

④【LFOTPP】のMAZDA3系のサンシェード(★関連が疑われるブランド)

ASIN:B087CQ76D2

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