本業以外の収入の柱を立てたいと考える方が、副業として検討することが多いせどり。中でも、Amazonせどりは始めやすい副業というイメージをもっている方も多いのではないでしょうか?
しかし、「Amazonせどり」を始めるにあたっては、どのようにビジネスの環境を準備して、副業を開始すればいいのかわからないという方も多いでしょう。
本記事では、Amazonせどりのやり方を準備編・リサーチ編・出品納品編に分けて紹介。
せどりが失敗してしまう原因や成功に導くためのコツについても解説するので、Amazonせどりを安定的な収入源にしていきたいと考えている方は参考にしてみてください。
Amazonせどりのメリットは?
Amazonせどりは、安く商品を仕入れて、巨大ショッピングプラットフォームであるAmazonに出品して商品を販売することで、売買差益で儲けるビジネスモデルです。
ニールセンデジタル 株式会社が2021年12月に実施した『トータルデジタル視聴者数 TOP5 オンラインモール』によれば、同年12月にAmazonを視聴したユーザーは4,729万人とされ、Amazonせどりは国内の多くのユーザーに商品をPRできるのが魅力です。
出典:ニールセンデジタル 株式会社『トータルデジタル視聴者数 TOP5 オンラインモール』
日本だけでも1,326万人の月間ユニーク訪問者がおり、他のECプラットフォームと比べて圧倒的に市場が大きいので、初心者でも十分に参入のチャンスがあります。
Amazonせどりの始め方【準備編】
Amazonせどりを始めるためには、せどりの準備をしなければなりません。まずは必要な道具やツールをそろえて、Amazonの出品用アカウントを作成しましょう。
副業とはいえどビジネスなので、中長期的な視点でせどりを始めることが大切です。
どれくらいの規模感でせどりをするのか決める
まずはAmazonせどりをどれくらいの規模感で始めたいのかを検討しましょう。
本業が忙しく、平日になかなか副業に集中できない方は、小規模からスタートするのがおすすめ。
すでにせどり経験があり、Amazonせどりにもノウハウを活かせるという方や業務をシステム管理できるという方は、ある程度大きい規模から始めてもいいでしょう。
自分に無理のない事業の規模感を考えながら、Amazonせどりの準備を進めましょう。
せどりに必要なものを準備する
Amazonせどりを行うためには、以下のようなアイテムが必要です。
- パソコン:Amazonで商品管理をする際に使用する
- スマホ(タブレット):出先でせどりの状況を確認し、作業にも利用する
- リサーチツール:せどりで売れる・利益が出る商品を見つける
- プリンター:業務に必要な資料などを印刷する
- ラベルシール:売れた商品をAmazonの倉庫やお届け先に発送するためのシール
- Amazon出品者アカウント:Amazonせどりで商品の出品・管理をするのに使う
- 古物商許可証:中古の商品を販売する際に必要となる
上記に加えて、発送用の段ボールや購入者へのお礼の手紙など、その他に必要なものも多々あります。
自分に必要なものを書き出して、Amazonせどりを行う前に必要なものは一通りそろえておけば、ビジネスをはじめてからあわてることはないでしょう。
Amazonで出品用アカウントを作成する
せどりに必要なものをそろえたら、今度はAmazonで出品用アカウントを作成しなければなりません。
出品用アカウントを作成するためには、以下のものが必要になります。
- Eメールアドレス
- 電話番号
- 銀行口座・銀行コード
- 請求可能なクレジットカード
- 有効期限内の顔写真入りの身分証明書
- 過去180日以内に発行された各種取引明細書
出典:amazon.co.jp:Amazon出品サービス初心者ガイド
身分証明書として認められるのは、パスポートや運転免許証などで、マイナンバーカードは証明書としては認められない点には注意しましょう。
Amazonの出品者アカウントには、小口出品と大口出品の2種類あります。
小口出品(毎月49品まで) | 大口出品(毎月50品以上) | |
基本料金 | 100円/商品+販売手数料 | 4,900円/商品+販売手数料 |
小口出品アカウントは49アイテムまでしか出品できず、基本的な機能しか使えません。
しかし、大口出品アカウントなら、検索結果への上位表示や無料配送のプロモーションなど、購買率アップにつながる機能も盛りだくさんです。
自分が想定しているAmazonせどりの規模感に合わせて、適切な出品アカウントを選択しましょう。アカウントのプランはいつでも切り替えできます。
Amazonせどりの始め方【リサーチ編
Amazonせどりの準備が完了したら、いよいよ出品に向けた商品リサーチをしましょう。
売れる見込みがあり、なおかつ利益が出る商品を探すのが基本です。
ただし、店舗仕入れとオンライン仕入れでは、それぞれリサーチのやり方が異なります。
この章では、Amazonせどりにおける仕入れの方法について具体的に確認しましょう。
リサーチツールで仕入れ商品を選定する
手作業やでもリサーチできますが、ツールを活用することで業務効率をアップできます。
Amazonせどりの業務効率化ツールセラースケットの追加オプションである「ワカルンダ」を活用すれば、リサーチや出品業務を効率化することも可能です。
Amazonせどりの業務効率化を目指すなら、利用してみてはいかがでしょうか?
目星をつけた商品を仕入れる
ツールなどを活用しながら商品リサーチをしていく中で、利益率が高く、Amazonで売れる見込みのある商品を選定していきます。
また、どのようなコンセプトでAmazonせどりを行っていきたいのか(販売する商品のジャンルなど)も考慮した上で、売上・利益がでる可能性のある商品を探しましょう。
店舗仕入れ
Amazonせどりで目星をつけた商品を仕入れる際に、店舗で仕入れる場合もあります。店舗仕入れの具体的な手順は以下の通りです。
- 店舗に行って商品棚を確認する
- バーコードリーダーなどで商品をスキャン
- リサーチツールで利益率を確認する
- マーケットリサーチで売れるかどうかをチェック
- 売れそうな商品を仕入れる
店舗仕入れの場合は、いくつかの店舗を回りながら仕入れ値をチェックしましょう。
とくに掘り出し物も多いキャンペーンやセール品コーナーは要チェックです。
リサーチしている商品を仕入れてAmazonせどりをする場合に、想定される売上や利益率はどうかを確実にチェックしてから、仕入れるようにしましょう。
オンライン仕入れ
オンラインショップで仕入れる場合には、以下の手順で仕入れることになります。
- 目当てのオンラインストアにアクセスする
- キーワードで検索して、商品を探す
- リサーチツールで利益率をチェック
- 利益が出て、売上があがる商品を仕入れる
オンライン仕入れの場合は、実店舗をまわる手間もなく、リサーチ中に店員に注意されるようなこともないので、副業でせどりをやりたい方におすすめの仕入れ方法です。
Amazonせどりの始め方【出品・納品】
Amazonせどりのリサーチ方法がわかったら、さっそくAmazonに商品を出品して、注文を受けた商品を発送する必要があります。
ここでは、Amazonせどり商品登録をして、実際にせどりのビジネスを始めるまでの道のりについて確認しましょう。
Amazonにサインインして商品登録
Amazonの出品用アカウントにサインインしたら、以下の手順で登録します。
- 「カタログ」タブから出品したい商品を選択
- 「出品する」をクリックする
- 出品する商品の「価格」・「状態」について記載する
- 文章を確認して「保存」したら出品完了
コンディション欄は自分で説明文を記載できるので、他の商品との差別化をはかれるような説明文を考えて記載するようにしましょう。
ちなみに、Amazonせどりで在庫管理・ピッキング・発送業務を代行してもらえるサービスに「FBA(フルフィルメント by Amazon)」があります。
その場合、出品する前に「フルフィルメントチャネルの利用」の欄のFBA在庫にチェックを入れることで、商品の保管・管理・発送業務を代行できます。
FBA納品のプランを計画する
商品にFBAのサービスを適用するためには、商品をFBAの倉庫に納品する手続きが必要です。
- 「在庫」タブから発送対象商品を選択する
- 「一括変更」で「Amazonから出荷」に変更する
- 変更内容を確認して「保存して次に進む」をクリック
基本的な手続きは以上ですが、最後に危険物情報について質問される項目があります。危険物に該当しない場合には、「いいえ」を選択して先に進みましょう。
次に、以下のような手順でFBAへの納品プランを作成します。
FBAのセンターへ発送する際は、納品書を作成しなければなりません。Amazonセラーセントラルで「納品プランの管理」を開き、「Amazonへの納品」をクリックします。
納品手続きのプロセスにしたがって、以下のように納品プランを作成しましょう。
- 発送する在庫を選択
- 個別の商品の梱包
- 出荷通知の送信
- 輸送箱ラベルを印刷
- 配送会社を確認
- 追跡情報
出典:amazon seller central:Amazonへ納品を使用して納品プランを作成する
FBA倉庫へ発送する
商品を梱包したダンボールにラベルを貼って、間違いがないか最終確認しましょう。
登録した内容と相違があると、荷物を受け取ってもらえない可能性もあります。
Amazonせどりで儲からない3つの原因
Amazonせどりは必ずしも儲かる訳ではありません。「副業でも収入になる」と聞いて始めたせどりでも、労力の割には稼げず、損失をこうむってしまうことも。
ここでは、せどりで思うように儲からない3つの原因について見ていきましょう。
競合や需要を十分にリサーチしていない
Amazonせどりで儲からない場合に考えられる一番大きな原因は、競合調査やマーケットとニーズを把握せずに商品を販売しているケースです。
ツールを使って利益率の高い商品を見つけたとしても、マーケットにニーズがなければ売れません。
また、競合他社をリサーチして、商品の売り方や価格について把握した上で、商品の販売戦略を立てないと、思うように商品が売れないこともあるでしょう。
古いノウハウを使っている
トレンドは日々変化しています。一時期うまく行ったノウハウでも、時代の変化に従って変更していかなければ、いずれ売上に陰りが出てきてもおかしくありません。
また、ノウハウコレクターになって満足してしまい、自分自身で検証・改善することを怠っている方も、売上を飛躍的に伸ばすことは難しいでしょう。
「学んだノウハウを常にアップデートして改善していく」という意識をもつことが大切です。
利益の計算が正確ではない
Amazonせどりをする上で把握しなければならないのは、販売にかかる諸経費です。
仕入れコストやAmazonの出品アカウントを利用して出品するコスト、配送料や在庫管理コストなど、単純な商品の売買差益以外の部分にかかるコストについても確認しましょう。
全体の経費を考慮して、最終的に利益がでるビジネスを展開することが大切です。
Amazonせどりを成功させる3つのコツ
Amazonせどりで安定的に稼ぐためには、おさえておきたい3つのコツがあります。
ここでは、これらのコツについて具体的に見ていきましょう。
FBAを有効活用する
Amazon公式が提供するFBAは、せどりのバックヤード業務を代行してくれる便利なサービスです。
手数料はかかりますが、商品を手元に置くことなく、Amazonのカスタマーサポートを活用しながらAmazonせどりを行えます。
せどりのバックヤード業務を自分で行うと、手間と時間がかかってしまいます。
せどりビジネスを効率的に運営して、時間がない中で副業を継続したい方におすすめです。
できるだけ同じジャンルの商品を扱う
Amazonせどりで売上をアップさせるためは、専門ジャンルを広げていくことが重要。
売れ筋商品の中からせどりで販売したい商品を選び、同じジャンルの商品を仕入れに詳しくなることで専門性をアピールし、ユーザーに選ばれる販売店を目指しましょう。
外注化する
Amazonせどりが軌道に乗ってきたら、リサーチや配送・出品などの業務を外注化して、自分がやらなけらばいけない作業を効率化しましょう。
そうすれば、外注した人を効果的に使うだけで、自分のせどりビジネスを拡大できるようになります。
Amazonアカウントの凍結を予防・復帰させるならSellerSket
Amazonせどりで安定的に稼ぐためには、アカウントの凍結リスクをへらし、アカウントが凍結された場合に復帰をサポートしてくれるツールの活用がおすすめ。
セラースケットは、リサーチツールやアカウント保護の機能が魅力的なツールです。
ここでは、セラースケットの具体的な魅力について見ていきましょう。
アカウント凍結につながる商品を表示
セラースケットの拡張機能「ワカルンダ」を活用すれば、アカウントの凍結につながるリスクの高い商品を表示してくれるので、凍結リスクを大幅に削減できます。
アカウント復活を完全サポート
もしもAmazonアカウントが凍結されてしまった場合は、改善文を提案し、Amazonのアカウントスペシャリストに提出してくれます。
アカウントが再開されるための総合サポートがそろっているので、Amazonせどりを安心して行える点がメリットです。
利益計算・商品登録の効率化
セラースケットなら、リサーチ時に必要になる利益計算やAmazonへの出品時に必要になる商品情報を一括登録できます。リサーチから出品までの業務効率化におすすめですよ。
Amazonせどりに関してよくある質問
ここでは、Amazonせどりに関してよくある質問と答えを見ていきましょう。
Amazonせどりに向いていない人の特徴は?
Amazonせどりはやり方さえおさえれば儲かる副業ですが、リサーチや業務改善を面倒臭がる方や対応が遅い方、ノウハウを収集して満足してしまう方には不向きだといえます。
Amazonせどりで儲かる商品・カテゴリーは?
Amazonで儲かりやすい商品カテゴリーの例は、以下の通りです。
- 生活家電・・・スマホ・パソコン・テレビなど
- サプリ・・・健康食品
- おもちゃ・・・レゴなどは儲かりやすい
自分が販売したい商品を軸に、売れ筋のカテゴリーを見つけてみましょう。
Amazonとメルカリ、どっちがせどりにおすすめ?
Amazonと比較されるプラットフォームにメルカリがあります。
メルカリの方が出品や手数料を管理しやすいですが、自分で写真撮影から配送まで行わなければなりません。
どちらがいいとは一概には言えないので、自分に合ったプラットフォームはどれか、実際に利用しながら決めてみましょう。
Amazonせどりで確定申告は必要なの?
本業収入がある方で、副業のAmazonせどりで年間20万円以上の収益がある場合は、確定申告をしなければいけません。確定申告には白色申告と青色申告があります。
青色申告は税制上の優遇措置が受けられるので、Amazonせどりの利益が大きくなってきたら、青色申告での確定申告について事前に考えておくことをおすすめします。
SellerSketでAmazonせどりを効率化して売上アップにつなげよう!
Amazonせどりを始めるためには、Amazonの出品用アカウントやツール、パソコン・スマホなど、せどりに使う周辺機器をそろえておかなければなりません。
また、セラースケットのようなリサーチツールを使うことで、効率的に利益率の高い商品を仕入れられ、Amazonせどりで安定的に稼げる体制づくりのサポートを受けられます。
Amazonせどりを効率化し、売上をアップさせられる仕組みを導入して、副業の安定的な成功につなげていきましょう。