Amazonマーケットプレイスって何？ビジネスに活用する5つのメリットや注意点、具体的な流れについて解説

せどりビジネスについて考えている方は、「Amazonマーケットプレイス」というサービス名を見聞きしたこともあるのではないでしょうか？

Amazonマーケットプレイスは、Amazonが提供する商品取引プラットフォームのこと。

しかし、Amazonマーケットプレイスで商品を販売したことがない方は、販売者としてプラットフォームを利用するメリットについて、よく知らないという方も多いでしょう。

この記事では、以下の内容について解説します。

販売者として、Amazonマーケットプレイスを活用する方法やメリット、注意点についておさえて、実際のAmazonせどりに活かしていきましょう。

Amazonマーケットプレイスとは？

Amazonマーケットプレイスとは、国内最大手のECサイト「Amazon」が提供する商品取引プラットフォームです。

消費者にとっては、自分の興味関心のある商品をリサーチして、満足のいく商品を見つけられる場所。その一方で、販売者にとっては新品・中古品に関わらず、規約にのっとった商品であれば、個人・法人が自由に商品を販売・購入できるプラットフォームです。

本記事では、主に販売者側の視点で、Amazonマーケットプレイスについて解説します。

Amazon公式とマーケットプレイス出品者を見分ける方法

Amazonで商品を購入する際に、「Amazon公式の商品なのか」、「Amazonマーケットプレイスの出品者の商品なのか」、見分けがつかないこともあるでしょう。

「Amazon公式が出品・販売する商品の方がいい」と考える方も少なくないですよね。

両者の見分け方は簡単で、商品ページにある販売元・出荷元の欄に「Amazon.co.jp」、「Amazon」とあれば、Amazon公式が販売・出荷している商品だとわかります。

その一方で、商品ページの販売元・出荷元の欄にそれ以外の表記があれば、Amazon公式以外の個人・法人アカウントが販売・出荷している商品ということを意味します。

Amazonの商品ページを実際に確認してみると、購入ボタンのある枠内に、出荷元・販売元の表記があります。赤線の枠内を拡大すると、以下の内容が記載されていますよ。

出荷元が「Amazon」、販売元が「NIMASO工業」とあるので、「NIMASO工業」という法人が販売し、Amazon公式が出荷している商品だとわかります。

販売者はAmazon公式以外でも、「Amazonフルフィルメント」のサービスを利用してAmazonに出荷作業を代行してもらうことで、出荷元がAmazon公式になります。

Amazon公式以外のセラーは、過去の発送・梱包、対応などの点がレビューとしてユーザーに可視化されます。評価数が多く、評価が高いセラーだと、ユーザーに安心して購入してもらえる可能性が高まり、商品の売上にもつながりやすくなるでしょう。

いかに高評価レビューを稼げるかが、重要になってきます。

Amazonマーケットプレイスでせどり販売を行う5つのメリット

Amazonマーケットプレイスを活用すると、Amazonという巨大ECプラットフォームを活用できて、商品のピッキングや梱包、カスタマー対応などをAmazon公式に代行を依頼できる「Amazonフルフィルメント」の利用もできるのがせどり販売をするのに便利です。

この章では、Amazonマーケットプレイスで販売を行うメリットを確認しましょう。

1.Amazonの絶大な集客力を活用できる

Amazonマーケットプレイスで商品販売を行うべき最も大きな理由は、世界200か国以上で利用されていて、国内でも数千万人単位のユーザーに向けて商品販売できる点です。

国内ではデスクトップ版で月間1,000万人以上、アプリ版で月間4,000万人以上、合計5,000万人以上のユーザーが月に利用している、国内最大手のECサイトです。

多くのユーザー数を抱えるAmazonで商品を販売できるので、うまく行けば大きな売上をあげ、安定的な売上の柱にすることもできるでしょう。

せどり副業をはじめるなら、Amazonマーケットプレイスで出品しない手はありません。

2.在庫管理・配送代行（FBA）を利用できる

Amazonマーケットプレイスで商品を販売するなら、ピッキングや商品の梱包、発送、カスタマーサポートの業務を、「Amazonフルフィルメント（FBA）」に依頼できます。

せどりをはじめようと考えている方の悩みの多くは、「せどりで商品を仕入れて販売するまでに商品を保管しておく場所がない」ことではないでしょうか？また、平日の夜遅くまで仕事をするサラリーマンは、梱包・お客様対応をする時間がとれないということも。

しかし、FBAを利用することで、Amazonが商品在庫の保管から梱包、発送、お客様との一連のやりとりを代行してくれるので、保管場所と作業時間の問題を解決できます。

また、FBAが提供するサービスは「Amazon公式」としてのサービスなので、クオリティの高いサービスをお客様に提供でき、自分でクレーム対応をする必要もありません。

Amazonフルフィルメント（FBA）のサービス内容や料金体系に関しては、下記の記事を参考にしてみてください。

FBAの仕組みとは？気になる手数料やメリット、注意点について解説

3.出品から販売、発送までの作業がカンタン

Amazonマーケットプレイスで商品を出品するメリットは、出品するまでのスピーディさです。その他のECサイトや販売プラットフォームでは、自分自身でECサイトを構築して集客をする必要がありますが、Amazonでは既存の販売ページをそのまま活用できます。

商品在庫が手元にある状態であれば、最短10日でAmazonマーケットプレイスのアカウントを開設してから販売ページを作成することで、商品の販売を開始できます。

4.Amazonが売上金の処理を行ってくれる

Amazonマーケットプレイスを利用するメリットは、指定した通りの支払い方法で消費者が商品代金を支払ってくれる保証がある点です。

Amazonが売上金を回収し、売上がAmazonのセラーアカウントに反映されたら、14日以内に売上金が確定します。その後は5営業日以内に、指定した銀行口座などに売上金が振り込まれる仕組みです。

売上金の回収と支払いをAmazonが保証してくれるのが、セラーとしては心強いですね。

また、Amazonマーケットプレイスでは、表示価格から値切られる心配もありません。メルカリやヤフオク！といったフリマサイトではユーザーと値下げ交渉に対応しなければならないケースが想定されますが、Amazonでは表示価格がそのまま販売価格になります。

Amazonが売上金の回収・振り込みを保証してくれて、面倒な価格交渉に対応する手間を省ける点が、Amazonマーケットプレイスで商品を販売するメリットです。

5.自社ブランドの販売・アカウントの作成が可能

個人や法人としてせどりビジネスである程度の実績を積んでいくと、自分のブランドを作りたいと考える方も多いのではないでしょうか？

Amazonマーケットプレイスには、無料で自社ブランドのストアを作成できる機能があり、ブランドのイメージ通りのストアを作成できます。自社ブランドの展開を考えている方は、ぜひとも利用したい機能です。

Amazonマーケットプレイスのプラットフォーム上で、自社ブランドの販売事業を展開したい方は、Amazonのブランドストア作成機能を利用してみましょう。

Amazonマーケットプレイスでせどりを行う際の注意点

Amazonマーケットプレイスで販売を行う際には、販売手数料や競合に勝てる販売戦略をもつこと、どの支払い方法を想定するかなど、事前に把握しておくべきポイントも。

この章では、Amazonマーケットプレイスでせどりを行う際の注意点を知って、Amazonでせどり・商品販売の業務を行う際の参考にしてみてください。

商品を販売するごとに手数料がかかる

Amazonマーケットプレイスへの商品の出品自体は無料ですが、販売するにあたっての手数料がかかります。手数料は利用する出品プラン・販売商品によって変動します。

	小口出品プラン	大口出品プラン
手数料	100円/商品＋販売手数料	4,900円/月＋販売手数料
向いている人	・月に49点未満の出品・せどり販売初心者・広告出稿・広告分析しない	・月に49点以上の出品・販売する商品が明確・広告出稿・広告分析する

月に49点未満の販売点数の場合は、手数料の関係から、小口出品プランの方がお得です。1商品につき100円の手数料と販売手数料がかかります。これからAmazonを利用して商品を販売していきたいと考えている方におすすめです。

月に49点以上商品を販売するなら、月額4,900円で手数料が固定の大口出品プランがおすすめです。商品ページの上位表示や広告出稿などの機能も使えます。

商品の販売数やAmazonで使いたい機能で、最適な出品プランを選びましょう。

販売手数料については、商品カテゴリーについて大きく異なります。商品カテゴリー別の販売手数料については、以下の記事を参考にしてみてください。

Amazonに出品・販売するまでの流れとは？手数料や成功するためのポイント、注意点を解説

競合が多い分、価格競争が起きがち

Amazonマーケットプレイスはユーザー数が多いので、それを狙ったセラーの数も多く、競合が多いために、価格競争が頻繁に起きてしまうという状況があります。

Amazonで商品を検索すると、販売者ごとに価格をカンタンに比較できるので、最安値で販売するセラーの商品が売れやすい状況になりやすいのです。この状況下でセラーが多い中で価格競争におちいってしまうと、最終的に利益を得るのが難しくなるでしょう。

Amazonせどりで安定して利益を出していくためには、レビュー評価や梱包の丁寧さなど、価格以外の部分でユーザーからの信頼につながる行動をとることが大切です。

リピーターの獲得が難しい

Amazonマーケットプレイスでは、価格競争におちいってしまうことも多く、安さ最優先のユーザーは、少しでも安いセラーから商品を購入しようとします。そのため、最安値で販売できなくなると、一気にユーザーが離れてしまう状況も想定されるでしょう。

販売価格では勝てなくても、カスタマー対応や商品の梱包・発送、サンクススレターの同梱など、サービス面で他のセラーと差をつけられるように工夫するのがおすすめです。

そうすれば、自分のお店のリピーターを徐々に増やすことができるでしょう。

【3ステップ】Amazonマーケットプレイスで出品するまでの流れ

Amazonマーケットプレイスで出品するためには、3つのステップを理解しましょう。この章では、具体的な出品の流れについて紹介します。

1.出品用アカウントを作成する

Amazonマーケットプレイスで、以下の書類を提出して出品用アカウントを作成します。

出典：Amazon.co.jp｜Amazon本人確認手順

提出書類に関する注意点については、Amazon.co.jp｜Amazon本人確認手順で詳しいチェックポイントが説明されているので、要チェックです。

必要書類を提出したら、3営業日前後でアカウントの承認・非承認の連絡が届きます。

2.出品する商品を登録する

Amazonマーケットプレイスのセラーアカウントの開設後、販売したい商品の販売ページに記載する情報（商品画像・商品紹介文・商品KW・製品コードなど）を登録すれば、商品登録が完了です。

なお下記のカテゴリーの商品は、出品前に規約をよく確認しておきましょう。

出典：Amazon .co.jp｜Amazonマーケットプレイスとは？ 出品の準備から販売まで

製品管理に必要なコードであるSKUコードについては、下記の記事で紹介しています。

SKUの考え方とは？設定する4つのメリットやデメリット、注意点について紹介

3.注文を受けた商品を発送する

Amazonマーケットプレイスで注文を受けたら、お客様に向けて商品を発送します。FBAのサービスを活用している場合は、Amazonの倉庫で梱包・出荷される流れです。

安心してAmazonせどりを行うならセラースケット！

Amazonマーケットプレイスで安心してせどりを行うなら、せどりツール「セラースケット」を導入するのがおすすめです。

せどり仕入れの効率化をサポートしてくれるのはもちろん、Amazonアカウントの凍結を予防、アカウントの復帰も手厚く支援してくれます。

この章では、せどりにおすすめのツール「セラースケット」の魅力について紹介します。

利益率を計算しながらリサーチできる

セラースケットでは、リサーチツール「ワカルンダ」の機能を有効活用することで、利益率の計算から出品までを最短1分で実行できます。商品の仕入れ価格と販売価格を入力するだけで、最終的な利益率を表示してくれるので、せどり仕入れを効率化するのに最適！

各種の手数料や為替レートを考慮した利益率を自動計算をしてくれるので、今まではExcelで商品ごとに利益計算していた作業工数を大幅に削減できます。

出品した商品の在庫価格を自動調整できる

セラースケットでは、Amazonで出品している商品の販売価格を、競合他社の販売価格を考慮しながら自動調整できる「セラースケット価格改定」が月額500円で使用可能。

市場価格に沿った価格を自動でつけてくれるので、売上アップさせやすいでしょう。

アカウント凍結につながる商品を検知する

セラースケットのリサーチツール「ワカルンダ」では、商品ごとにAmazonで販売するリスクをランク別に表示してくれます。「危険度A・B・C・D、リスク低」で仕入れるリスクを把握できるので、より安全で利益につながる商品の販売につなげられるでしょう。

中長期的にせどりの事業を継続したい方は、仕入れ・販売時のアカウント凍結のリスクを回避できるセラースケットを導入するのがおすすめです。

アカウント復帰に向けたサポートを受けられる

セラースケットは、Amazonのアカウントが凍結された場合のアカウント復帰サポートも行っています。Amazonのセラーアカウントが凍結されたら、セラースケットの運営に凍結された旨を報告することで、運営チームがデータを基に改善案を作成します。

改善案はサポートチームによって改善され、Amazonのアカウントスペシャリストに改善案が提出されます。その後は、アカウント復帰の可否についての連絡を待ちます。

セラースケット公式の情報によれば、Amazonのアカウント復帰成功率は97.3%を記録しているので、Amazonアカウントが凍結されても高確率で復帰できるでしょう。

Amazonをせどりに有効活用したい方は、もしものことがあった時の保険のために、セラースケットを導入するのがおすすめです。

Amazonマーケットプレイスに関してよくある4つの質問

Amazonマーケットプレイスに関しては、いくつかの質問がよく見受けられます。この章では、Amazonマーケットプレイスに関する疑問とそれに対する答えを確認しましょう。

Q1.Amazonマーケットプレイス保証とは？

Amazonが購入者に提供している返金保証プログラムのことです。購入者がプログラムを利用するためには、下記の規約に同意する必要があります。

出典：Amazon.co.jp｜Amazonマーケットプレイス保証規約

Q2.アカウントを解約する際の注意点は？

Amazonマーケットプレイスのアカウントを解約する際の注意点は、下記の通りです。

Amazonマーケットプレイス上でのやりとりや残りの在庫に関する処理を済ませて、後々になってトラブルに巻き込まれることがないようにしましょう。

Q3.高評価レビューを集める方法はある？

Amazonマーケットプレイスで高評価レビューを集めるためには、梱包や発送、日々のカスタマー対応に細心の注意を払うほか、フォローメール機能を有効活用してユーザーの印象をよくするような工夫をしてみるのがおすすめです。

Q4.出店して失敗しないための注意点は？

Amazonマーケットプレイスでの商品販売は、手数料がかかることを考慮した販売価格の設定が重要です。また、年間の売上が20万円を超える場合は納税義務が発生します。売上金額しだいでは、確定申告書を作成しなければいけない点をおさえておきましょう。

出典：国税庁｜確定申告書等の様式・手引き等（令和４年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分）

Amazonマーケットプレイスの特徴を知って、せどりビジネスに有効活用しよう！

この記事では、Amazonマーケットプレイスの概要や商品を販売するメリット、注意点、Amazonで商品販売をはじめるまでの手順、おすすめのせどりツールを紹介しました。

Amazonマーケットプレイスでのせどりは、ユーザー数が多くうまくいくと売上につなげられる可能性が高い反面、競争が激しく、リピーター獲得が難しい側面もあります。

また、せどりを行っていると、知らぬ間に偽物商品や粗悪品を販売してしまい、Amazonのアカウントが凍結されてしまうリスクもあるでしょう。

セラースケットを有効活用することで、仕入れ時にアカウント凍結リスクが高い商品は避けつつ、最終利益を確認しながら仕入れを行えます。また、万が一、Amazonのセラーアカウントが凍結されても、アカウント復帰まで総合サポートしてくれるのが魅力です。

Amazonマーケットプレイスで安定的に販売利益をあげていくためにも、セラースケットを導入して、安心・安全なせどり仕入れを行ってみてはいかがでしょうか？